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EffeTune

オーディオマニアのための全く新しい無料の音楽ファイルプレイヤー

■ EffeTune デスクトップアプリ 最新版のダウンロードページはこちら

https://github.com/Frieve-A/effetune/releases/


21世紀も4半世紀が過ぎましたが、世の中には未だにプレイヤー、アンプ、ケーブルなどを次々に買い替えて音質を追求するオーディオマニアがいらっしゃるようです。微妙な音質向上のために莫大なお金をかけるケースも珍しくありませんが、これは科学的なオーディオ知識が十分に普及しなかった結果とも言えるでしょう。


実際には、20年前にはスピーカー手前の音質劣化はほぼ抑えられ、ブラインドテストでもかろうじて分かる程度の差しかありませんでした[1][2]。オーディオマニアがスピーカー以外の機材を買い替えるのは、ほとんど高価な機材という「無駄に高価なエフェクタ」を通じて好みの音を追求してきただけとも言えます。


しかしデジタル信号処理の進化によって、特に音楽制作現場においてこうした物理的な機材への依存は10年以上前にはほとんど不要になっていました。その恩恵をオーディオマニアにもお届けするのが2025年に公開した「Frieve EffeTune」です。

Frieve EffeTune

EffeTuneにはWebアプリ版とデスクトップアプリ版があり、今回ご紹介するデスクトップアプリ版はよくある音楽ファイルプレイヤーの代わりに簡単に使うことができます。


音楽ファイルを再生するには、他の音楽ファイルプレイヤー同様音楽ファイルをウインドウにドラッグ&ドロップ、ファイルメニューから開く、音楽ファイルをEffeTuneに関連付けして開くなどします。


しかしEffeTuneの最大の特徴は、プロの音楽制作者が日常的に使用するような30種類以上の高度なエフェクタを自由に組み合わせて好みの音質を追求できるところにあります。


以下、はじめて加工再生に挑戦される方におすすめのいくつかのエフェクタをご紹介します。


音楽に響きを追加するRS Reverb


ジャズやクラシックをヘッドホンやニアフィールドスピーカーで聞くと響き不足を感じることはありませんか?そのような場合はリバーブを足すことで広い部屋の響きを再現できます。これを物理的に解決しようとすると部屋やアクセサリに数十万円~数千万円という莫大な投資が必要になりますが、リバーブを使えばタダで解決できることもあります。


FMラジオ風の音質を作るMultiband Compressor


FMラジオ独特の圧縮された音質を簡単に再現できます。手持ちのライブラリやストリーミングサービスにある音楽全てをFMラジオのような音質で楽しめます。


アナログ風の歪みを再現するMultiband Saturation


アナログレコードや真空管アンプのような「粘り気のあるブリっとした音」を好む方に最適です。それ以外の音質的デメリットの多い物理的なヴィンテージ機材にこだわるよりも、こういったエフェクタを使うことでお金もスペースも大幅に節約できます。


小音量再生時のバランスを最適化するLoudness Equalizer


小音量で聞く時に不足する低音を補正し、"本来のバランス"に戻します(むしろこの補正を行わずに素の状態で再生する方がプロの意図したバランスからかけ離れるというのが現実です)。特に70dB以下の小音量で聴く(多くの人に当てはまる)場合に効果的です。


長時間リスニングやカジュアルリスニング向けのNarrow Range


BGMとして聴く際に情報量を絞り、疲れにくい音質に調整できます。特に高域が刺激的だという理由でアナログレコードに戻っている高齢のオーディオマニアの皆さんには今すぐ試して欲しいエフェクトです。


音質を自由に調整する5 Band PEQ(パラメトリックイコライザー)


人間が音量に次いで最も敏感である周波数特性を自由に調整できます。これを使いこなすだけで、周波数特性が違うだけのイヤホンやヘッドホン・スピーカーを無駄に買い集めずに済みます。


音割れ防止のBrickwall Limiter


様々な加工の結果ピークの音量が0dBを超え発生してしまうデジタル歪みを防止します。Effect Pipelineの最後にお守りとして挿入しておくと安心です。



これらのエフェクトはすべてプロの現場で20年以上も前から一般的に使われてきたものばかりです。使い方さえマスターすれば音質劣化のデメリットはほとんどなく、むしろ自由度高く好みの音質への調整が可能になります。


また、EffeTuneは他のアプリやストリーミングサービスの音も加工可能で、仮想オーディオデバイス経由で使用することもできます。


是非、EffeTuneで新しい音質追求の世界を楽しんでいただければと思います。


[1] 「Audibility of a CD-Standard A/D/A Loop Inserted into High-Resolution Audio Playback」 – E. Brad Meyer & David R. Moran – JAES, Vol.55 No.9:775–779 (2007)

[2] 「A Meta-Analysis of High Resolution Audio Perceptual Evaluation」 – Joshua D. Reiss – Journal of the AES, 64(6):364–379 (2016)​

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