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Frieve Mouse Benchを公開しました

執筆者の写真: Yoshiyuki KobayashiYoshiyuki Kobayashi

今回マウスの性能を簡単に測定できる便利なツール「Frieve Mouse Bench」を開発、公開しましたのでご紹介します!

Frieve Mouse Bench

「Frieve Mouse Bench」とは?


Frieve Mouse Benchは、マウスの基本的な精度を手軽に確認できるオープンソースのWebアプリケーションです。以下のURLより今すぐ無料で使用できます!




使い方


  1. マウス名を入力して、テスト開始ボタンを押してテストをスタート

  2. 円の上を小さい赤い丸が時計回りに移動するので、これに合わせてマウスカーソルを動かします。マウスカーソルが赤い丸の付近に達すると自動的に計測が始まります。

  3. 5秒間計測を行うと、計測結果が表示されます。

  4. 測定結果は画像やテキストの形でクリップボードにコピーし、SNS等でシェアできます。



測定結果の見方


  • 軌跡表示(黄色の線)

    • 操作の結果スムーズな円が描けているかを確認できます。

    • 明るいドットは実際にイベントが入力された点を示します。

    • その背後の暗い黄色い線はそのイベント同士を線でつないだ軌跡を示します。

  • ポーリングレート

    • 1秒間に実際に発生したマウス移動イベントの回数です。通常のマウスでは1秒間に125イベント以下、ゲーミングマウスでは1,000イベント付近やそれ以上のものもあります。

    • 一般により大きいほうがより細かくマウスの動きを拾っていることを示し、Betterです。

  • タイミング標準偏差

    • マウス移動イベント発生間隔の時間ばらつきを、イベントの平均発生間隔で標準化した値です。マウスの移動イベントが均等なタイミングで発生しているほど小さい値になります。

    • 例えばポーリングレートが100と表示されたマウスの場合、平均すると1,000ms/100の10ms間隔でイベントが発生していることになりますが、ここでタイミング標準偏差が0.1の場合、標準偏差0.1×10ms=1msで間隔がばらついていることを示します。

    • 一般により小さいほうが均等な間隔でイベントが発生していることを示し、Betterです(ただし、イベントの平均発生間隔で標準化されているため、実際の間隔の標準偏差はこれにポーリングレートの逆数を掛けたものになります)。

  • 符号反転回数

    • 測定中に、X、Y方向の速度の符号が反転した回数を示します。

    • 1秒間に1回転する円を5秒間追い続けて測定を行うため、基本的にはそれぞれ10回の符号反転が発生します。

    • うまく円を追従したにもかかわらず10回を超えて符号の反転が発生している場合、マウスのトラッキングに失敗した可能性があります

  • Y速度、X速度

    • 5秒間のマウスポインタの速度(ピクセル/秒)の変化をグラフ表示します。

    • スムーズなサインカーブを描いているほど綺麗に円を描くことができていると言えます。

    • 速度はポーリングレートにかかわらず、20ms毎にσ10msのガウス平滑化をかけて表示しています。



使いどころ


新しいマウスやマウスパッドの購入時や、マウスのポインタの動きに異常を感じた際などに本アプリを通じた測定を行うことで、その性能差や問題を可視化することができるかもしれません。 …とはいえ、最近のゲーミングマウスはいずれも十分な性能を持っていますので、その差は表れにくいケースの方が多い気もします(^^; Mouse Bench GitHubプロジェクトページ https://github.com/Frieve-A/mouse_bench

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